今回は海外のバスルームで快適にお湯に浸かる方法を検討していきたいと思います。
カナダのお風呂のスタイル
海外に行った事がある方はなじみがあるかもしれません。カナダのお風呂は外国の映画にでてくる様な浅いバスタブ。 お湯をギリギリまでためても精々腰あたりまでしかつかれません。
バスタブの横にはトイレと洗面所があって、日本のユニットバスのように体を洗う場所もありません。そのかわりバスタブ内にシャワーがあり、全てをバスタブ内で済ませます。
カナダ人と日本人のお風呂に対する概念や使い方はまったくもって違います。そもそもお湯につかるという発想がない。お湯につかりたい日本人にとってカナダのお風呂はどうも使い勝手が悪い。留学してすぐの私は、どうしてもお湯につかりたく、試行錯誤の結果、ひとつの課題にぶち当たりました。
- お湯に浸かってから体を洗うべきか?
- 体を洗ってからお湯に浸かるべきか?
どっちがより快適に過ごせるのか気になったので、両方試してみました。
その1:お風呂に浸かってから体を洗う
まずバスタブにたっぷりとお湯をためます。ちなみにバスタブが浅いのでこれは10分かからないぐらいでたまります。
この時かなり熱めの温度でお湯をいれないとすぐに冷めてしまうのが悩みどころ。
最初に試したときはこれで失敗しました。この時も気持ちすこし熱めのお湯をためてたんですが、バスタブがいっぱいになった時点で結構ぬるくて。 そのあと私がつかって5分もせずに冷めきってしまい、しかも寝そべってもぎりぎり上半身が出るくらいなので寒いし体勢はきついしで疲れは確実にとれません。というか倍増です。
熱めのお湯で再トライ
次にすごく熱いお湯をためてもう一度トライ。けど今度は熱すぎて、入れる温度になるまで待つ必要が。入った時はちょうどいい温度でしたが、ここで新たな問題が発覚。
熱めにいれているのに、バスタブが浅すぎてすぐにさめてしまう!
日本のお風呂は結構なお湯の量を入れるので冷めにくいのですが、海外のバスタブは非常に浅いので冷めやすいんですね。盲点でした。
溢れるお湯と戦う
問題はそれだけじゃありません。バスタブに浸かるためには結構たっぷりとお湯を入れなきゃいけないんですが、ギリギリまでお湯をためてしまうと、体を洗うときにお湯が溢れそうになるんです。しかも日本のユニットバスと違って、私が利用した海外のバスタブの外は濡れる事を想定していない作りになっていました。
水浸しにするわけにはいかないので栓をぬいてお湯を流しつつ体を洗います。そんなことをしている間に体はまた冷えるし、体を洗った汚れもバスタブのなかでぷかぷか浮くしで泣きたくなりました。
その2:体を洗ってからお湯をためる
ということで、次に体を洗ってからお湯に浸かる方法を試してみました!先に体や頭を洗っちゃいます。これで汚れがバスタブの中に残らず安心です。それからお湯をためます。お湯がたまるまでバスタブの中で座って待ちます
→風邪をひきます。(そりゃそうだ!)
試す前に気付こうよって感じですが・・・これはかなり非効率的でした。あとお湯をためている間本当に手持ち無沙汰。いくらすぐに溜まるとはいえ、ちょっと厳しい。
プロ(カナダ人)はどうしているの?
他にもいろいろなバージョンでお湯につかろうと試しましたがうまくいきません。じゃあみんなはどうやってお風呂使ってるの?と気になりプロ、もといカナダ人にバスタブの使い方を聞いてみました。
カナダ人のお風呂の入り方(一例)
私はまずお風呂にお湯を少しためて、シャワージェルをいれるの。泡風呂になったら、その泡で体を洗っちゃうことが多いわね。で、普通にシャンプーとかリンスで頭を洗って洗い流して、温まりたいときはそのまま湯船に浸かっちゃうの。あったまったらそのままお風呂上がって、タオルで拭いておしまい。
え?最後に体シャワーで流さないの?と当然の疑問をぶつけるも、「だって体を洗うための泡でしょ?別に汚くないし、泡が残ってても拭いちゃえば問題ないんじゃない?」とのこと。
食器を洗うときも洗剤を流さないカナダ人
これを聞いたときかなりカルチャーショックを受けましたが、思い当たる節が。それは食器洗いの方法。カナダの流し台はちょっと特殊で、画像のように基本的にはシンクが2つあります。
食器を洗うときは、片方のシンクに水をためて食器洗剤を入れてブクブクに泡立てます。そしてもう片方には水切りかごを置いて、洗ったお皿は洗剤がついたまま水切りかごにばんばん載せていきます。そして乾燥させて終わり。
カナダ人にとって洗剤や石鹸などは綺麗なものであり、もう一度すすぐ、という行為は必要ないという事。(あくまでヒアリングしたカナダ人の意見なので他の意見もある事は承知しています。)いろんな考えがあるのだなーと関心しつつ、以降皿洗いは私が全て引き受ける事を宣言したのであります。
で、肝心のバスルームで快適に湯につかる方法は
カナダ人の方法はちょっと自分には合わないなーと思ったので、自分なりの湯に浸かる方法を模索した中で、一番ベストと思われるのはこの方法!というのをご紹介します。
お湯を少なめに張る
まずは少し熱め(入れる程度)のお湯をバスタブのだいたい1/3くらいを目安に張ります。そのくらいであればすぐに溜まるので、お湯を入れている間に入浴準備をしゃっしゃと済ませてしまいましょう!
シャワーを浴びつつ湯に浸かる
座って腰あたりまで浸かれそうな深さまでお湯が溜まった時点で早速バスタブに入ってしまいます。上半身が寒いのでは?と思うかもしれませんが大丈夫!!ここで熱いシャワーを投入します。おすすめはシャワージェルもこのタイミングで入れておくこと。背中あたりにあったかいシャワーを浴びながら、数分まつと徐々にバスタブの湯量も増えてきます。
シャワーでお湯を張るメリットとしては、温度調整が細かくできること!バスタブのお湯がぬるくなってきたら少し熱めのシャワーにしたりして、ちょうど良い湯加減をつくるのがおすすめです。
浸かるもよし、体を洗うもよし
だいたい体が浸かる程度になったら、シャワージェルも泡立っているので、泡風呂としてそのままゆっくりお湯に浸かるもよし、体を洗うのもよし!
あったまったらシャンプーを
体がしっかりあったまったらそのままシャンプーをしちゃいましょう。ポイントはこのタイミングでバスタブの栓を抜いておくこと!徐々にお湯が減るのを感じながらシャンプーをしていると、洗い流すタイミングでバスタブ内のお湯がしっかりと減っているので、溢れる心配をせずにシャンプーを洗い流すことができます。
最後にコンディショナー
最後にお湯を抜いた状態のバスタブでコンディショナーなどをして、ついでに体についた泡なんかも洗い流してフィニッシュ!
まとめ
ということで、シャワーを浴びながら湯船につかる!これが私の中の最善策です。あくまでこれは私の中の最善なので、もしかしたら他にも良い方法あるかもしれませんね、知ってたら教えて欲しい。海外のお風呂でお湯に浸かる事は可能かどうか?→可能です!が、めんどくさいことこの上ない。どうしても浸かりたいときは上の方法をぜひ試してみてください。(あと他に良い方法があったら教えて・・・。)